いつも100%じゃないといけない日本
先日の分散休暇の話の続き。
日本はとかく100%が好きだ。
好きすぎだ。
それをやめないと分散休暇は実現できない。
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私が思う、100%な状態と考え方
・いつも人員が少ないと感じる
・自分が休んだ後、復帰した時、その間の仕事が溜まってるので後が大変
・あの人がいないと出来ない仕事がある
・だから頼むみんな体調崩さないでと思う
・ミスなんて絶対許さない
・時間厳守、10分前行動、その10分前には集合
などなど
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人員余裕ゼロ。時間の余裕ゼロ。
それはこんな考えが根底にある。
風邪を引かないのが当たり前(体調管理100%)、ミスしないのが当たり前(仕事100%)。
誰かが体調を崩したら、回らない仕事がある。
それは人数的に回らなくなるって意味と、その人がいる前提でその人しかできない仕事があるという物理的(?)な問題がある。
人数がキャパ100%、仕事量がキャパ100%。
人が少ないから新しい仕事が覚えられない。担当者一人だけが知っている、いつかみんなに展開したいんだけど、担当者がいれば終わるし、みんなも自分の仕事するのに仕事時間を100%使っているから、新しいことは覚えられないというスパイラルがおこる。
うちのお店もそんな感じ。
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理想
・休んでも仕事は回るという確信
(今でも誰かが休んでも、実際どうにかなるんだけど、どうにかできるじゃなくて大丈夫!っていう状態)
・担当者が何人もいるので、休んでも仕事は溜まらない。周りも安心、休んだ人も出勤のときはその日の仕事だけでok
・クレーム応対や緊急事態、に対処できる
・時間厳守はわかるけど、どうしようもない遅刻や時間通り終わらない仕事がある場合もあるよね。
そんなときも大丈夫。他の人がいる
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分散休暇ができないのは、10人の社員が10人の社員すべて出勤しないと成り立たないからだ。
10人の社員いたら成り立つ仕事でも、体調不良・ミスの対処・終わらない仕事のサポートがあるから13人ね。
順番に休暇とるから15人所属させておこう。
てかそもそもキャパオーバーしてるからサポートの人数を増やしてもきついんだわ。ちゃんと仕事をするために17人はいてほしいよね。
くらいの考えが必要だと思うんだよね。
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効率を上げよう!って話もわかるんだけど、
今キャパオーバーしてるから、
効率を上げるために考えることができない。
今後のために一度立ち止まって考えるべきだということもわかる。でも毎日くるお客様を決してないがしろにできない。
100%応対しないといけない。
それは言い訳だって声もわかるんだけど、うちは接客だからさ、例えば効率をあげてもどうしようもないことがある。
歩くのが遅いとか耳が遠いからゆっくり言わないととか何回も聞き返されるとか、周りが邪魔してくるとかある(連れの子供泣き出すとか電話かかってくるとか)。
もちろんこれはお客様が悪いって意味じゃない。
効率を求めるっていうのは、そういうお客様はいない体で話が進んでないか?っていうことが言いたい。
同義意で、働いている人も人間だから、効率を上げようもないこともあるのだと言いたい。
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ようは
分散休暇の環境を作るには、
余裕のある仕事体制が必要で、
そのためには、
働いている人は人間であり、
お客さんも人間であり、
体調不良やミスや得意不得意で
仕事が思い通りに決していくわけではないということを理解しないといけないと思う。
今の状況だと分散休暇なんて
ほど遠いよ。